【超初心者向け】日本酒の知識を覚えるためにすべきこと【2つある】

今回の記事の内容

日本酒をこれから覚えて行きたい人のための勉強方法をお伝えしたいと思います。

こんにちは忍です。私は日本酒専門店、居酒屋などの飲食店に20年ほど勤めてきました。

飲食業の方を中心に、さまざまな日本酒を勉強する方を見てきました。

日本酒について学ぶ方は、純粋にもっと色んな日本酒を知ってみたい!と思って飲んでいる方がほとんどでした。そういった「日本酒を楽しむために」「日本酒の知識を覚えてみたい」方に解説していきたいと思います。

本日のもくじ

  1. 日本酒を飲んだらすべきこと
  2. さまざまな日本酒の味わいに出会うコツ

1.日本酒を飲んだらすべきこと

 

日本酒の名前を記録する

日本酒を1つ勉強するときは多くの人が味わい日本酒の種類から入りますが、私がお勧めするのはつまり日本酒の銘柄を覚えることです。

日本酒の銘柄を得ることで日本酒を作ってる酒蔵の味の特徴がつかめてくるからです。

記録する上でオススメの書き方

  • 日本酒専用ノートに書く
  • SNS・ブログを活用し書く
  • 日本酒アプリに書く
  • 日本酒の画像を記録する

 

上からオススメの順です。

実際「え?でも何を書いて行けば良いのか分からない」

「アプリとか面倒くさいな・・」と思っている方もいると思います。(それ位ハードル高いですよね)

日本酒のラベルの画像を撮る。最初はもうこれでで充分です。

ただし、モバイル・スマートフォンをお使いの方は、他の画像と混ざらないように、ファルダ分けをお願いします。

直ぐに確認することができ、他の日本酒の画像を見比べたとき、味わいの違いを発見しやすいためです。

 

 

他の日本酒を飲む前に思い出せれば良い程度にしておく

次にあなたがすべき事、それは

こんな日本酒があるんだなー程度の感覚で覚えておきましょう。

なぜなら、すぐ忘れてしまうから。

ただでさえアルコールが入ると、正常な思考や記憶って結構曖昧になります。

まずは楽しむことに集中しましょう。

楽しむ過程の中から、味わいの違いを見つけ出せたら、最高ですね。

やがて飲む回数を重ねてくると、自然と味わいの違いを理解できるようになるので大丈夫です。

実際、私はそうやって覚えていきましたから。

 

日本酒ラベルは情報の難易度が高い

理解するにはある程度の知識を積みあげる必要がある

結論から言いましょう。あまり気にしないようにすることです。

確かにラベルの詳細を勉強することは、悪いことではないです。

しかし、こういった日本酒の専門用語を覚えるにはかなり時間がかかります。

こうあえて覚えない選択をすることがまず大切になってきます。

簡単に分かるものから覚えていこう

味わいの詳細を確認するには、ラベル表示を参考にする方もいらっしゃるかと思います。

以外と分かりやすい表示もありますから、そこから覚えていくのも良いでしょう。

 

例えば下記をご覧ください

  • 日本酒名
  • 特定名称
  • 製造年月日
  • 原料米などの品種名
  • 原材料名
  • アルコール度数
  • 内容量
  • 住所

覚える箇所は多いとはいえ、お酒の名前、純米酒、吟醸酒などに由来する「特定名称」などは

比較的覚えやすいですよね。

まずはこの辺りの箇所さえ覚えて置くだけで良いでしょう。

この情報を踏まえた上でさらに覚えてたい方は

純米酒ってどういうことを指しているのか?

辛口、甘口ってどういう基準で判断すれば良いのか?等

ラベル表示に興味を持ち、どんどん日本酒の魅力にハマっていくことになります。笑

 

まずは、この味わいはこんなラベル表示に由来してるのかー。とだけ覚えてきましょう。

 

 

2.さまざまな日本酒の味わいに出会うコツ

結論から言いますと

飲み始めたての方は日本酒の「特定名称」を気にしないことです。

その方がさまざま日本酒に巡り合う機会が単純に増えます。

 

あのー・・特定名称ってなんですか?

本醸造酒、純米酒、という名称は聞いたことがありますか。

原材料や仕込みの方法に違いを持たせた日本酒の種類を指します。

また特定名称には2つのカテゴリー・8種類の特定名称酒があります。

それぞれ、原材料や仕込みの方法・味わいに違いがでてきます。

 

 

日本酒を勉強すること=多くの種類の日本酒を飲む機会に触れることです

多種類を飲むといっても一気に飲むわけではありません。

気軽に多種類飲める場所に行けば解決します。一番簡単に行ける場所ですと「飲食店」ですよね。

または・・

・日本酒関連のイベントへ行く

・多種類の日本酒を購入し自宅で試す

などが挙げられます。

 

例えば居酒屋とかの飲食店にて、たくさん日本酒メニューがあったとします。

私なら

・同じ価格帯の日本酒を飲み比べる

・飲食店オススメ表示の日本酒同士を飲み比べる

・知らない日本酒をオーダーしてみる

・利き酒セット(セット売り)があればオーダーしてみる

とかですかね。

また、あえて一番安い日本酒と一番高い日本酒の飲みくらべも楽しい。

「価格帯の差ってどういうところなんだろう」なんて考えながら飲むと、よりいっそう勉強になると思いますよ。

 

「始めは自由に楽しく何でもやっちゃおう」の精神でいきましょう

いかがでしょうか。結構簡単ですよね。

これなら日本酒を全く勉強していない方と飲んでも気軽に注文できますし、家飲みでも同じ様な事もできます。

例えば気になった名前のラベルを買ってジャケットが良いいわゆるジャケット買いをして買ってみるとか。

特定名称酒をあえて選ぶなと言っているわけではありません。

あえて悩まずに気軽に飲むということが大事です。

 

あなたが楽しめてから難しい内容にチャレンジしたほうが、以前難しかったような覚えることが以外とあっさり解決できるようになりますよ。

 

余計なイメージが日本酒に対する誤解を生む

好き嫌いで選んでしまうと、そのお酒を一生飲まないかもしれません。

それって機会損失でありもったいないことだと私は思います。

どんなお酒でも味わいを知るためには飲まない事には始まりません。

ぜひとも日本酒の飲み始めた方には先入観なく日本酒を飲んで味わいを楽しんでいただきたいと思っております。

 

 自分の苦手な日本酒に当たってしまった時の対処の仕方

初めて飲む日本酒がいまいち自分に合わなかった。

そんな経験は誰しもあります。

そんな方にぜひチャレンジしていただきたいことがあります。

それは日本酒を単体で飲むより料理と一緒に飲んでみることです。

日本酒を単体で飲んだ時の印象と料理と食べ合わせるとでは、日本酒味わいの印象の方がガラリと変わるからです。

 

料理と日本酒をあわせてみた結果

スッキリ辛口タイプとマグロの刺し身

居酒屋で頼んだ日本酒が辛口でちょっと苦手だった。

けれどお醤油をつけたマグロの刺身と合わせたら違和感なく辛口のお酒が味わうことができた。

酸味の強いタイプと魚介のマリネ

甘口のお酒だと思ったけど予想以上に酸味が強かった。

けれど魚介のマリネと合わせた時程良い甘味になってとってもおいしかった。

熟成酒と燻製珍味

初めて熟成したお酒を飲んでみたけど予想以上に苦手な味だった。しかしたくあんの燻製と食べたところ意外にもイケるんじゃないかと思った。

 

日本酒の香味は料理によって変化する
いかがでしょう。

実体験にて、上記のような料理を提案しました。

その結果、実際に食べ合わせていただき、お客様に喜んで頂けた経緯があります。

また苦手だと思ってた味わいも、料理と合わせることにより印象が変わります。

ぜひさまざまな料理との組み合わせを楽しんでみてください。

 

 日本酒に関する本を味わいの目安にするのはどうか?

結論からいうと、あくまで参考程度に見ておきましょう。

日本酒の教科書はあなた自身が作る


同じ銘柄の味わいを評価しても体調によって日々変化します。

それは人によって違います。

なぜなら下記のような理由からです。

・日本酒の味は、季節に応じて色んな味わいに変化する

・健康状態によって味わいが変化する

・日本酒の管理方法によって味わいが変化する

・タバコを吸いながら飲むと日本酒の味が変化する

こんな感じ。

さらにいうと、日本酒を単体で飲んだとき、料理と一緒に日本酒を味わったときなど、数え切れないくらい様々な味わいの変化があります。

日本酒紹介本などにおいては、

「常日頃からティスティングしているプロ」の評価本です。

ご自分の評価とはまた違った醍醐味はありますが、その通りの味わいになるとは限らないのです。

 

日本酒の知識量が増えた時点で本を活用する

お酒の知識は飲んでこそ身に付くもの。

参考書を見ても味わいの知識は全くつきません。

しかしながら、「自分の味と比較してどうだろう?」と判断をするとき、とても有効になります。

自分の気づかない味覚とすり合わせする。

すると、より具体的に日本酒の香味を感じやすくなっていきます。

 

今回は以上になります。
私が一番おすすめする勉強方法、それは多種類を飲みながら、比較することです。

そうすると、色々な味わいを知っていく過程を楽めるようになります。

次に料理との組み合わせを楽しむ。なんたって食中酒ですから。

また、飲み慣れていくうちに気になったことが必ず出てきますので、その疑問を日本酒の本などで調べつつ、’自分専用の教科書’を作っていきましょう。

 

私も日本酒の教科書もだいぶ厚みが増えたとはいえ、まだまだ旅の途中です。

まだ出合ったことのない日本酒を探して、本日も飲みにいきたいと思っています。

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

中畠忍

 

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ABOUTこの記事をかいた人

にっぽんの酒と造る人そして飲食人を応援してます。飲食業20年。銀座バーテンダー→SSI公認唎酒師→全国梅酒品評会の評議委員→日本酒テイスターのプロ酒匠(さかしょう)として接客実績を積む→退職→現在は、飲食事業・日本酒についての情報発信・ブロガー初心者・美味しい食べ物を五感で愛でる毎日