今回の記事の内容
「日本酒・焼酎の知識を活用したい」そんな飲食スタッフへ向けた記事です。
こんにちは。忍(@aitojyounetu)です。
飲食スタッフ「日本酒や焼酎に興味があります。飲んだり勉強したいけど、難しそう。どんなところから始めたらいいの?」
結論から言うと
ビジネスとして「あなたは何の為に日本酒・焼酎を勉強したいのか」を考える事です。
最もわかりやすいのは、下記の3つ。
2.他人のためになる
3.社会貢献になる
今回はこれらを念頭に置いて、ビジネス視点からの日本酒・焼酎についての活用法を解説します。
1.自分のためになる
飲食店スタッフの中にはお酒はあまり飲めないけど、日本酒専門店で働いていらっしゃる方もいます。中には日本酒・焼酎を製造している蔵人さんの中にもいます。けれど、自分自身の成長するためには飲ま(利き酒し)なければいけない状況があるんですよね。
10銘柄くらいテイスティングすれば、自分なりのテイスティング能力のテクニックが身についているはずです。最初はどの銘柄でも大丈夫。まずは一口飲んでみてください。そして、2銘柄、3銘柄と徐々に増やしていけばいいのです。そうすれば、それぞれの味の違いがわかるようになります。味の違いがわからない場合は、メモして味の特徴を記憶しておきましょう。飲めば飲むほど奥深い世界、それが日本酒・焼酎の魅力です。
日本酒を飲み、味わうようになると、銘柄や生産地の県名などに興味が湧いてきます。酒蔵の名前とその作り方に興味が湧いてきます。焼酎の名前の由来や、白麹や黒麹とは一体何なのか?どんな環境や水で造られているのか?どんな人たちが造っているのか?など
そしてこれらをインプット(学習)する→お客様へ向けたアウトプット(紹介)できる、という感じです。
【正式名称】日本酒勉強の第一歩!清酒について解説します【利き酒師】 | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)
2.他人のためになる
アウトプットしよう
・”お客様へ紹介したい酒がある。美味しい日本酒・焼酎を味わってもらいたい!”
そのためにはどうするか?
物事をお客様ありきに考える。この思考こそ、自分を成長させるための近道です。相手に情報を発信すると自分も成長できます。
自分以外の第三者に目を向けることで、自分の知識や信念を明確にすることができるのです。それは、お客様へのホスピタリティを高めることができるからです。自分のために活用した勉強の成果を、お客様に対するセールストークとして考え、自分の言葉で表現することが大切です。飲食業ではとても大切な取り組みであることを、ぜひ覚えておいてください。
スタッフのために飲む(利き酒する)ことで、自分の知識をみんなと共有でき、みんなのお酒の知識が底上げされます。注文担当や献立作成担当でなくても、積極的にお酒を味わうことが大切です。繰り返しになりますが、日本酒や焼酎を飲んで得た情報をどんどん改善し、共有(アウトプット)してください。やがて自分自身の価値が高まり、周りのスタッフを教育することができるようになり、有益な循環が生まれるはずです。
【日本酒メニュー】お客様に注文されやすい環境を作ろう【飲食店向け】 | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)
3.社会貢献になる
情報共有は最高のインプット
例:お酒を飲んで勧める→お客様に提案して喜んでもらう→インプット→SNSに発信→アウトプット→反応が返ってくるようになる→インプット→最初に戻る
有用な情報であれば、不特定多数の人に発信して興味を引くことができます。それを続けることで、やがて信頼が積み重なる仕組みができあがります。同じく飲食業を営む私たちにとって、社会貢献は最高のインプットとアウトプットの場です。
上記を実践していくと徐々に利益が還元されてきます。
自分で飲んで、お客様に提案し、お店の利益にする。実は、これがお客様への最強の売り方なのです。自分で味を知ることで、セールストークもオリジナリティあるものに変化していることでしょう。お客様への販売もしやすく、売上に貢献できるようになります。
日本酒・焼酎を知ってから得た知識を活用するには、どうすればよいか?
独自の視点を持ち・目を養うことができるようになった
私だったらこうする、私ならこんな解釈はどうだろう?
自分に自信を持つために得た経験は、きっと役に立つはずです。
ちなみに、私はこんな風に重宝しています。
・味の違いを説明できるようになる。
・日本酒に合うおつまみを紹介できるようになる。
・有名でなくても、自分がおすすめしたい日本酒の銘柄をお客様に提供できるようになった。
・お客様に日本酒を紹介することが楽しくなった。
・提供した酒を美味しいと言ってもらえて嬉しかった・モチベーションが上がった
これらは、「味」を理解し、自然と自信がついてきた結果だと思います。
その結果、もう一歩踏み込んだ接客ができるようになったのです。
リピーターを増やすには効果的な方法だった
味を知ると同時に、日本酒や焼酎の魅力をお客様に伝えるスキルを磨くことです。
このスキルは、必ずお客様の満足度を左右します。
接客を通じて得た他のお客様の意見を反映させ、自分の意見とすり合わせる。
一致した思いは、お客様の思いと一致し、再来店しやすい動機になります。
リピーターになる最大のメリットは、お客様にとっての利便性です
安くておいしいお店、安心できる空間など、くつろげる空間を演出できるお店は、リピーター率も高くなるはずです。
付加価値として、お客様の声に対する意識をスタッフとともに共有できれば、さらに居心地の良い空間を作ることができるのではないでしょうか。
情報の共有は必須です
強い人材になるためには、スタッフ同士の情報共有が必要です。
みんなで知恵を出し合うことで、より密接にお客様にサービスを提供することができるからです。
共有は相手に情報を伝えるだけでなく、自分の情報整理としても役に立ちます。
・今日入荷した日本酒
・売り切りたい銘柄
・どのテーブルのお客様はどんな味が好みなのか
・その日、一番売れていた飲み物は何か
・その日の留意点・反省点は?
その結果、自発的におすすめなどの提案ができるようになり、やがてスタッフ全員が自信を持って接客できるようになるのです。
自分だけのおすすめメニューをつくろう
完全自走システムの構築
レストランのシステムは、お客様が多数のメニューから注文し、注文の対価を支払ってサービスを提供することで利益を生み出します。
その補助的役割となるのが、おすすめをする行動力です。
その行動力に自分自信の好みを加える。
そうすることで、お客様からの共感を得やすく、成功体験を感じやすくなるメリットがあります。
お客様に食べてもらいたい、飲んでもらいたい商品はどれですか?
自分がお客様の立場だったらどうするか?自分ならどの商品を注文したいか、よく考えてみてください。
明確な目的は1つでいいんです
“自分のため “が最大の理由でした
私は、利き酒師の上位資格「酒匠」(さかしょう)の試験に合格するため、数々の日本酒・焼酎を飲み続けてきました。
酒匠の資格を取得できたのは、飲食店で働いているメリットが沢山あったから。
・自分のテイスティング能力の向上
・お客様への接客技術の向上
・酒を消費することで蔵元への貢献にもなった
まあ、いろいろなメリットがあるのですが、一番の目的は自分のテイスティングスキルを上げることでした。
本当に自分のためなんです。
だから、ここまで頑張れたんです。
酒蔵はなんのために造っているのか
日本酒や焼酎の酒蔵は、「自分自身が納得出来る良い酒造りする」という一心で造っています。
それは、自分自身が成長し、満足のいく酒を造らなければ、酒蔵そのものが存続できないことを知っているから
ご家族や自身をも賄えません。
そして、自身の造る日本酒・焼酎の消費者に対し、満足のいくお酒を商品(作品)として酒販店などで販売しています。
どういう思いで造っているのか、ぜひ一度調べてみると良いでしょう。
という事で今回は以上です。
なぜ?どうして?このような問いを考えると、人はさまざまなアイデアを思い浮かべることが出来ます。
ただひとつ、まずは「どんな目的を持つべきか?」を考え、これまでの提案を実行してみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
中畠 忍