今回の記事の内容
日本酒は他のお酒に比べて酔いやすい。改善する方法ってないのかな。また飲み慣れている人はどの様な飲み方をしているのだろう。
こんにちは、忍(@aitojyounetu)です。
上記の疑問は、飲み慣れていなかった当時の私自身です。
現在は、テイスティングのプロ「酒匠」(さかしょう)として9年ほど、飲食業の世界でお客様に日本酒の飲み方や日本酒の評価をお伝えしてきました。
自分自身の体質を確認する
それでも日本酒が好きです。そんな私が気をつけていることがあります。
1.アルコールを分解する体質(能力)の違いです
2.複雑なアルコールの要素がある酒類ほど酔いやすい
3.水をたくさん飲んでも酔います
1.アルコールを分解する体質(能力)の違いです
・自分のアルコール摂取の限度量を把握する。・一回に飲む量を決める。
・一度に多くの量のアルコールを接種しない。・ゆっくりと飲む
2.健全な状態は酔っても覚めやすい
・体調が良かったから
・睡眠時間を多くとっていた
・楽しい相手と飲んでいた
3.水をたくさん飲んでも酔います
アルコールに弱い方には必ず飲んで欲しい飲料。それが水です。酔いをさますことができます。酔いやすい方は日本酒を飲んだ合間に水を飲むことをオススメします。しかし、酔いやすい方は、身体に吸収されたアルコール分解が間に合わない場合があります。特に酔うスピードも早いです。そのスピードを緩やかにするものこそ水です。また、日本酒は醸造酒の中で最もアルコール度数の高い飲料です。大切なのは、”ご自身のアルコール摂取量の限界” を知ることです。どの程度飲めば限界がくるのかを知りつつ、水を飲んで酔うスピードを調整する。それこそ水を上手に活用する方法です。
白湯をおすすめします
水の温度は、なるべく常温に近い温度帯をおすすめします。冷水は飲みすぎると身体が冷えてしまいます。なるべく体温に近い常温の水を飲みつつ、ゆるやかに酔いを覚ますことができます。個人的には白湯(さゆ)と日本酒のセット飲みがおすすめです。さらに料理と一緒なら、温かい料理の風味も壊しませんし、身体も温まります。水よりもガブ飲みしにくいです。特に女性の方には、身体を冷やさないよう自身を守る、最良の方法です。
飲み慣れている人はどの様な飲み方をしているのか
以下のとおり。
1.自分のペースで飲める
2.少量で充分楽しめる感覚を持ち合わせている。
3.料理に合わせて飲むことができる
1.自分のペースで飲める
2.少量で充分楽しめる感覚を持ち合わせている。
3.料理に合わせて飲むことができる
口内調理について
最後に一つ。「口内調理または口内調味」(こうないちょうり・こうないちょうみ)という言葉をご存知ですか。文字通り、口の中で料理とお酒を合わせて食べるというものです。日本酒を飲みはじめのとき、日本酒のアルコール感がどうしても苦手でした。また、後味の辛い感覚が苦手でした。そのために酔いやすいのかなと思いました。その苦手を克服してくれたのが口内調理(以下から統一)でした。その他の飲み方として、「料理を食べたあとに口内の風味を洗い流すように飲む」方法が一般的な飲み方ですね。口中で合わせることで、日本酒と料理の複雑な味わいが溶け、フュージョンされます。結果、第三の味わいになったり、含み香(ふくみが)が明確になったり、日本酒の持つ旨味を増幅させたりと色んな作用が働きます。もちろん、全ての日本酒が口内調理に適しているわけではありません。本酒本来の存在感が消えてしまったり、辛口である後味の余韻を相殺する場合があることもデメリットの一つです。しかし私は弱い体質の方のための日本酒の一つの飲み方だと思います。もちろん飲み方、合わせ方は人それぞれです。アルコールに弱い私なりの一つ方法として捉えています。また、一つのルールに縛られることなく、自由に楽しむ事が一番だと思っています。