今回の記事の内容
山形県の超辛口の日本酒【くどき上手 ばくれん超辛口 吟醸酒】の魅力について。
こんにちは忍(@aitojyounetu)です。
日本酒業界の言葉において有名な『辛口』(からくち)日本酒があります。
その辛口日本酒の中でも【超辛口】(ちょうからくち)日本酒があることはご存知ですか。
今回は超辛口の日本酒「ばくれん」について解説します。
1.ばくれん とは
ばくれんとは、「すれっからしの女」という意味です。
山形県で作られている超辛口の日本酒、それがばくれんです。
目を引くのは超辛口の文字と何故かカニをもった女性が酒を飲んでいるラベル特徴となっています。
2.ばくれんの【超辛口】とはどんな味?
ばくれんの味わいのポイントは3つあります。
①吟醸酒であること
②アルコール度数18度であること
③コストパフォマンスに優れている
①吟醸酒であること
→吟醸酒は「香りが華やかなタイプ」と「お米由来の香り」があります。
ばくれんは前者の「香りが華やかなタイプ」が特徴です。
香りはスッキリとした香りの低い吟醸香(ぎんじょうか)です。
華やかな香りは人によって好みが分かれるのですが、みずみずしい香りにも感じられるので、初めて飲む方にも抵抗なく感じられる香りなのかなと思います。
②アルコール度数18度であること
→ばくれんの最大の持ち味と言って良いでしょう。
口当たりは柔らかく、飲み終わる頃にはスッキリとした味わいに仕上がっています。
アルコール度数を高くする事でふくよかな食感を演出しています。
日本酒のなかで、比較的高いアルコール度数ですが、+20度という辛口仕上げになっているので、みずみずしく、スッキリとした後味になっています。
③コストパフォマンスに優れている
日本酒に使用される原料米を40%削る事で【純米吟醸】と名乗ることができ、さらにアルコールを加えることで【吟醸酒】と名乗る事が出来ます。
通常よりも10%多く削る事でよりスッキリとした味わいが表現されています。
原料米を精米すればするほどコストが高い日本酒になるにもかかわらず、わざわざ50%も削って造られた、まさにコストパフォーマンスに長けた辛口タイプの日本酒と言えるでしょう。
3.人気の秘密は日本酒の値段にあり!
味わいのポイントでも触れましたが、前項のような技術の結晶がなんと2,000円代という驚きの価格設定。
一升瓶(1800ml)タイプの日本酒価格としてははっきり言って安い、安すぎます。
良酒と言っても良いのではないでしょうか。
しかし、取り扱い酒販店が少ないのが難点。特約店ならでは、ということでしょうか。
インターネットで検索する際は上記の価格を参考にして取り寄せてみて下さい。
くどき上手という銘柄もあります
ばくれんを醸す亀の井酒造(※山形県酒造酒造組合にリンクしています)さんにはもう一つの銘柄があります。
くどき上手という日本酒はばくれんと違い、辛口ではない味わいを楽しめます。
フルーティな香り甘味や旨味そしてバランスのとれた味わいとなっています。
行きつけの居酒屋、レストランで見た時は要チェックと言える銘柄です。
4.ばくれんに合う料理
[ばくれんに合う料理提案10選]
ばくれんの持ち味「旨味があって、スッキリとした味わい」を生かした料理の提案をしました。
口の中に料理が入り食べ終えた後に飲む爽快感、キレのある味わいで飽きのこない飲み口、そんな料理と日本酒の関係を持たせました。
①だだ茶豆
②冷奴(出汁)
③梅水晶
④秋刀魚の塩焼き
⑤山菜そば(温製)
⑥ジンギスカン(焼肉)
⑦パルミジャーノチーズをたっぷりかけたトマトパスタ(冷製・温製)
⑧牡蠣料理
⑨塩シャケの炙り
⑩茄子の味噌田楽
「ばくれん」は通年販売されている日本酒ですので、通年でも食べる事ができる料理素材を考えました。
④の秋刀魚の塩焼きは秋ならではの料理ですが、これからの季節にピッタリの料理です。ぜひご賞味ください。
それ以外に魚を合わせる時は、魚の味わいの強い「青魚系の料理」が合うかなと思います。
ばくれん、青魚、それぞれの旨味を膨らませつつ食べるのがおすすめです。繰り返しになりますが、ばくれんの特徴である、「後味の良いキレで洗い流すイメージ」で料理を選んでみてはいかがでしょうか。
5.正規取り扱い店での購入がベスト
先ほど、通年販売をしていると書きました。
しかし、『ばくれん』は全国的に取り扱い販売店が非常に少ない銘柄です。
故にネットでの購入は非常に限られています。
理由は妥協のない造り、インパクトのある味わい、そして全国的にみても非常にコストパフォーマンスに優れている価格にあります。
その為、ばくれんは限られた【特約店】のみの販売となっています。
特約店の強みは徹底した品質管理されていること
インターネットですと、定価販売している特約店を見かけます。
そして、近所に取り扱い販売店がなければネット通販をオススメします。
また、こういった人気酒をあえて定価販売している特約店では、お酒をしっかりと管理し・販売している誠実な地酒屋が多く、安心して購入できることです。
さらに、実店舗のある酒販店を狙って購入することです。
ネット専門、かつ特約店のネットショップももちろんあります。
その様な場合は
・酒販店の確認
・適正価格で販売しているか
上記の2点を確認すると良いでしょう。
また直接自分の足を使って見に行く事もできますし、スタッフの方と話も出来ますし、色々な情報をつかむこともできます。
美味しい状態、つまり品質が良い状態で購入したいと思っているのは私だけではないでしょう。
しっかりとご自身で見極めることで、さらに日本酒の世界を深く知ることができるのではないでしょうか。
【日本酒のオアシス】地酒専門店に行こう【見て聞いて味わう】
今回は以上となります。
様々な辛口・超辛口の日本酒があります。
今回ご紹介した『ばくれん』を含め、まだまだご紹介したい美味しい辛口酒の話をご用意します。
今後ともどうぞお付き合いください。よろしくお願いします!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
中畠 忍