今回の記事の内容
居酒屋で新しい日本酒メニューを作成しようと思っているのだけど、何かコツはありますか?イラストを入れるとしたら、どのようなイラストが効果ありますか?
どのような日本酒をアピールしたいのかを考える
一番ウリの日本酒をアピールする
「こんな日本酒を飲むことができますよ」 という、お客様へのアピール力が大切です。
なぜなら”自店舗を知ってもらうキッカケ作りが一番の目的”だから。
一番アピールしたい銘柄を表記します。なるべくインパクトの強い日本酒をアピールする方が良いです。
キャッチコピーを考える
推しの商品には下記のようなキャッチコピーが有効です。
・入手困難な’希少酒’が飲める
・’一杯の値段’が安い
・’季節限定’酒
・日本酒鑑評会などの’受賞酒’
・普段目にすることのない’高級酒’
・料理との相性抜群’の日本酒
・’店主がこだわって仕入れた’日本酒
今まで一番インパクトがあったのは、「入手困難な’希少酒’が飲める」ことでした。
これは予約段階でも非常に強い来店動機となります。
しかし飲食店では、契約している酒販店によって銘柄は制限されます。
個人で酒販店に買い出しに行かない限り、銘柄の選定はある程度決まってきます。
自店の都合を考えつつ、アピールしたい日本酒を選定すると良いでしょう。
外観は「大きく・綺麗に・分かりやすく」表記する
具体的な項目は以下の通り。
1.外看板メニューには、日本酒のメニューを大きく表現する。入店および注文するキッカケ作りにもなる
2.メニュー・看板に日本酒の画像やイラストなどを綺麗に描く。お客様の目に止まりやすい環境を作る
3.店内にメニューなどを壁に貼るときは、アピールしたい日本酒をイラストを大きく描き、分かりやすい表記を心がける
色々な飲食店にて働きましたが、綺麗に大きく描かれた広告物ほど分かりやすいほど、効果があり、お客様からの反応も良かったです。
逆に文字が多すぎ・小さすぎたり、適当に描かれた看板をアピールしても、あまり効果はありませんでした。
また、ベタベタとメニューを多く貼りすぎるのも逆効果です。
情報量は多すぎず、むしろ少ない方が良い。店舗のウリをわかりやすく、そして綺麗に伝えることが出来ます。
‘名前で売れる日本酒’ はあえて隠す
日本酒好きなら、誰しもが知っているような人気商品もあります。
そういった銘柄はあえて表記しないのもテクニックの一つです。
例えば、隠し酒として口頭のみの説明とし、スタッフに聞いてからオーダーするというもの。
※今日の隠し酒あります。スタッフまでお問い合わせください※ 等の表記に留めておく。
このようにすれば、’人気銘柄’ や “不特定多数の日本酒” を1つのメニューとして表記できます。
このようなテクニックを使ってメニュー作りをつくることが、日本酒の注文のキッカケになります。
若葉(初心者)マークのイラストを描く
若葉マークを日本酒名に表記します。
これは一目見て分りやすく注文していただくための、いわゆるビギナー向けの販促になります。
例えば下記のような特徴の日本酒に、若葉マークを付けていました。
・甘みがあり、アルコール感を感じさせない味わい
・比較的飲みやすい味わい
・香りが高くすっきりとした味わい
・香味全体がコンパクトで、酸味すくなく線の細い旨味
一言でいうと、飲みやすく味の分かりやすい味わい。
特に日本酒ビギナーにとっては、注文しやすくなるはずです。
お客様に説明していたセールストーク
私はこれらの日本酒を「どなたが飲んでも一言でおいしいと感じて頂けるような日本酒です」
とオススメしています。
このような感じで説明すると不公平感がない。
日本酒を飲み慣れている・いないお客様に限らず、オススメできます。
吹き出しを使ったイラストを載せる
お勧めのメニューを書くときは、イラスト+吹き出しを使うと効果的。
お客様の目に留まりやすく、注文してもらいやすいです。
✔吹き出しやイラストに使っていたアイディア
・味の特徴を一言で書く
・熱燗やぬる燗など、おすすめの飲み方を明記する
・相性の良いベストな料理を一品書く
・限定酒なら、何が”限定”なのかを明記する
特に吹き出しはお客様に読まれやすく、記憶に残りやすい。
スタッフからの説明も、手間が省けて便利。
その日本酒がどんな特徴なのか、難しい知識はいりません。
これらが日本酒の訴求効果につながります。
関連記事:利き酒師が勉強しているセールスプロモーション【実例公開】
2、どんなイラストをメニューにのせたら良いか
例えば、飲食店のコンセプト(または個性)に合わせたメニュー作りはいかがでしょう。
1.お店の頭文字からロゴにする
2.お酒にまつわる酒器をイラストにする
3.オリジナルのキャラクターを作る
お店のロゴを作るためには、多少なりともパソコン知識や手書き能力が必要です。
手書きでも大丈夫ですが、やはり一番無デジタル作成が無難といえます。
今は、スマートフォンのアプリを使って簡単にできてしまう時代です。
専門知識の要るようや難しいソフトを使わずとも、気軽にロゴを作れるアプリがあります。
ロゴ作成ショップ
例えば上記はIOS専用アプリではありますが、こちらの無料アプリを使ってサクサク作ることができます。
また、お店の会社の名前の使ってイラストを作るとか、店長に許可を取ってアニメキャラに変換するイラストのアプリを使ったりとか、著作権のないところから画像を作成する事ができます。
店内を見渡してみて、使えそうな画像やロゴ、日本酒に関連した酒器などからを参考にイラスト作成がオススメです。
日本酒の専門知識をイラストにする
難しい日本酒の用語を分かりやすく表現します。
日本酒ビギナーのでも注文しやすい環境をつくるためです。
実際に飲んだ時「なるほど」と納得し、満足度を上げるようなイラストが良いです。
日本酒の専門店でも使われている例をご紹介します。
✔飲み頃の温度
✔酒質の「分布図」
✔味わいのイメージ
お客様や飲食店とって「どんな日本酒を頼んだら良いか分からない」が一番の難題。
イラストを使って、少しでも“日本酒は難しい” を解消してあげたいですね。
日本酒を楽しく飲んで頂くための空間作りは”共有”から!
日本酒の専門用語は難しい。
しかし、利き酒師や日本酒に詳しい方だけが理解出来ていれば良いのか?違いますよね。
店舗スタッフ全員が日本酒知識を理解し、共有する。
さらに共有された情報を、お客様にも分かりやすく共有。
全員がウィンウィンになる。
店舗の売上も上がり繁盛する。
そういう風になれば、お客様にとっては過ごしやすい空間になるのではないかなぁと思います。
飲食店ならではなテーマで、日本酒の世界を彩ってみてください!
そんな楽しい飲食店にして頂ければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
中畠忍