【日本酒の日】今こそ日本酒を学ぼう!教養としての飲み方・おすすめを紹介します!

今回の記事の内容

日本酒が豊富な居酒屋に初めてきました!アルコールはそんなに得意ではないけど、色々な日本酒を飲んでみたいな。

101日は日本酒の日。

今季から日本酒デビューしてみませんか。日本酒の「たしなみ方」を知ってみませんか。

難しいイメージがつきまとう日本酒を、より身近に感じる方法があります。

こんにちは、忍(@aitojyounetu)です。

私は10年ほど、利き酒師として飲食店にて活動してきました。

その中からお客様を通して学んだ、「上手に日本酒と付き合う方法」および「飲み方について」を解説します。

 

今回の内容

.初めて飲む日本酒と向き合う方法

.スマートに飲むために心がける3か条

 

上記を深堀しつつ解説してきます。

.初めての日本酒選び・飲み方のコツ

日本酒を注文するときのコツ

ぶっちゃけ、日本酒選びって迷ってしまいますよね。

種類が多く、名前をみてもいまいちピンとこない場合があります。

そんなときにこそ、下記のような味わい・特徴がおすすめ。

1.「ほんのりとした甘味」

2.「酸味が少なくスッキリ」

3.「柔らかい口当たり」

 

上記ような味わいをメニューの中から探す、もしくは飲食スタッフに聞いてみましょう。

ちなみにこの様な日本酒を「爽酒(そうしゅ)」と呼んでいます。

詳しくは下記記事よりどうぞ。

【日本酒を分類しよう】本当に美味しい日本酒を探すためのコツを解説! | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)

爽酒は日本酒の種類の中でもっとも多く流通。種類としても多いタイプです。

飲みやすく甘味があるので、抵抗なく飲むことができます。

 

おすすめ爽酒3選

上記の味わいに近く、おすすめの日本酒(爽酒)はこちら。

旨味を残しつつ、クリアな飲み心地。

初めての方でも飲みやすい銘柄です。

また料理との相性にも合わせすい。

飲み方は冷酒がオススメ。常温よりもスッキリ感が増します。

飲食店などの日本酒メニューにありましたら、ぜひ一度お試しください。

 

 初めて飲むときの所作は?

日本酒をじっくりと向き合うイメージが良いですね。

それが下記3つの所作です。

・少量ずつ酒器に注ぐ

・ゆっくりと口に含みつつ飲む

・徳利などの一合単位での注文の場合、一度に注ぎすぎない

 

上記のような所作はゆっくり飲むことができ、しかも酔うスピードも穏やかになります。

料理を楽しみながら飲むことができますし、何より様々な料理と一杯の日本酒を合わせることができます。

【少しずつ】アルコールが苦手、でも日本酒が好き!上手な飲み方をプロの唎酒師が解説!【多種類】 | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)

料理と日本酒のペアリングの組み合わせ回数も増えるので楽しいです。

 

日本酒提供の種類

飲食店ではだいたいどの店舗も提供スタイルは同じ。

ただし、飲み手によっては選択に迷う場合もあります。

私の職場では以下のような提供方法が主流でした。今もあまり変わらないはず。

・大きなおちょこに注ぐスタイル

・木の枡(ます)の中にグラスをいれて注ぐ「盛っきり」スタイル

・小さめのフルートグラスに「すり切れる」ほど注ぐスタイル

・ワイングラスなどの「足つき」に適量注ぐスタイル

・徳利とおちょこをセットにて提供。徳利の大きさによって提供量も変わる。

いわゆる’おまかせの日本酒’を「飲み比べセット」として販売するスタイルもあります。

訪問する飲食店が決まっていれば、HPなどで飲食店をチェックすると良いでしょう。

 

日本酒をシェアできるような飲食店がオススメ

日本酒はシェアさえすれば、少量ずついろんな種類を愉しむことができます。

自分のペースを守りやすく、同席している方と味わいを共有でき、話も盛り上がるでしょう。

アルコール耐性に自信のある方は別として、ビギナーの方には”少量で少しずつ提供、もしくは徳利などの酒器を使って少量づつ注げるスタイルの飲食店”をオススメします。

 

一杯の量が多いとき

提供量については注意が必要です。

そのような場合は、じっくりと時間をかけて飲むほうが良いでしょう。

アルコールが得意ではない方にとって、逆に量が多いと飲み切る方が大変です。

例えば100ml提供でも多く感じることがあります。

また、日本酒にはさまざま味のタイプがあり、濃いタイプほど飲みきるには時間がかかりやすい。

日本酒の味わいにも気を配る必要があります。

関連記事【飲む前のちょっとしたコツ】日本酒が強いと感じてしまう時の解決策 | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)

 

 

低アルコール酒ノススメ

もっと気軽に日本酒を楽しんでもらいたい。

しかしどんな日本酒を飲んでいいかわからない。

そんな時に活躍できる日本酒、それが低アルコール酒です。

-特徴-

醸造の過程でアルコールを低くしています。

非常に飲みやすい。しかも適度な甘みやコクがあります。

乾杯時に、アペリティフ(食前酒)としても最適。

アルコールが苦手な方や、まだ日本酒の風味に慣れていない方にぜひ。

自宅でももちろんのこと、レストランにあったら嬉しい。

ご友人や大切な方とのシーンにも大いに活用できること間違いなしです。

 

 

おすすめの低アルコール酒

実際に販売し、特に好評だった日本酒の銘柄を紹介します。

川鶴(かわつる) 本醸造 讃岐くらうでぃ

乳白色のにごり酒。これが本当に日本酒?と思うくらいふんわりとした口あたりの軽さが特徴。カルピスのような甘味と酸味のバランス。

チーズハンバーグと合わせたときの相性が良かったと好評でした◎

勝鬨酒販 オンライン

 

ひめぜん

丸い口当たりの、艶のある味わい。さっぱりとした梅酒のよう。デザートワインのようにも感じました。

ひやして・ぬる燗がオススメです◎

https://ichinokura.co.jp/pickup-himezen

 

玉旭 ECHOES 酒母搾り 純米生原酒

※バランスの良い旨さ。ちょっと酸味は立ちますが。甘味が酸味をカバーしています。

生原酒ですが、アルコール度数12%と低めに仕上がっています◎
玉旭酒造有限会社

 

宝酒造 澪(みお)ロゼスパークリング

アルコール5%。飲みやすいスパークリングタイプの日本酒です。炭酸系のアルコールって酔いが早く回りがち。 澪は丸味ある甘味が特徴。泡もふんわり。ゆっくり飲む事でこの日本酒の良さが分かってきます。

ゆっくりとグラスを傾けて◎

宝酒造 澪(みお)ロゼスパークリング

 

六歌仙 ひととき純米 スパークリング

甘口タイプの発泡性日本酒。ジューシーな酸味と甘味が織り成す爽やかな香味がテーブル料理をさらにワンランク華やいでくれる、そんなスパークリングです◎

株式会社 六歌仙

 

//番外編//

日本酒をベースにした低アルコールリキュール2種をご紹介します!

[果実酒] 鳳凰美田 みかん酒

※ロックスタイルでの提供が人気でした。少量ずつゆっくりと口の中で広がるみかんの旨味を堪能できます。

油分の多い肉料理や香辛料を使った料理と相性が良かったです。後口爽やかでGood◎

はせがわ酒店 オンライン 鳳凰美田 みかん酒

 

[ヨーグルト酒] 超濃厚ジャージーヨーグルト酒

※ロックがオススメ。

濃厚なため、「牛乳割りやアイスクリームの上にかけても美味」という声を頂いたこともあります◎

さぶん酒店 オンライン 超濃厚ジャージーヨーグルト酒

 

 

 

2. スマートな飲み方3か条

接客を通してお客様より見習ったこと。それが下記の3つ。
こんな飲み方ができたとしたら、良いなと思ったことを挙げました。

1. チェイサーを常温・白湯(さゆ)に変える

1つ目は、チェイサーとなる水を常温・もしくは白湯を飲用されていた事です。 

チェイサーと言ったら氷水をイメージすると思います。

しかし冷水を飲み続けると身体が冷えてしまい、化粧室への頻度が高くなってしまいます。

 そこで、あえて冷えていない常温水・または温かい白湯を飲まれていたお客様がいらっしゃいました。

体温に近い液体は当然、身体を冷やしにくいです。

アルコールの吸収もゆるやか、そして何より酔いの回りを早めに知らせてくれます。

特にアルコールを嗜むけれど、そんなに強くない方にぴったり。

自宅でぜひ実践してみてください。

また、チェイサー代わりにお湯を提供してくれるような。

そんなワガママを聞いてくれるような飲食店があったら良いですね。

 

 2.飲みやすい日本酒ほど気をつけるべき理由

繰り返しですが、口に含む量を調節・少量ずつ味わうのもテクニックの一つです。

なぜなら日本酒って意外と飲みやすいから。

一気に飲みすぎると酔いが早くなりがち。

例えば、1合30分かけて飲んでも全然大丈夫!

冷酒でオーダーし、冷たい常態のまま飲みきる必要はありません。

温度変化を楽しむ

 え?冷酒で提供されたのに、早く飲まないと美味しくなくなるんじゃないの?

と思う方もいるかもしれません。

ご心配はいりません。

日本酒は温度よって、味のニュアンスが変わる変化があります。

そして【変化】はその日本酒の「面白さ」や「特徴」を醸し出します。

 

もしかしたら、「冷酒のほうが美味しかったな」と感じることもあるかもしれません。

そのような時は、次回から飲み方を変えれば良いんです

時間とともに日本酒と過ごすと、さまざまな発見も出来て、面白いですよ。

 

 

3.ハレの日に乾杯!適量を心がけよう!

自身の体質を知ること=美味しく日本酒を飲める第一歩 と言えます。

酔っ払った状態では、日本酒の真の美味しさに気づきにくいでしょう。

だからこそ「美味しく飲める範囲を守ること」が重要です。

さらにアルコールに弱い方は、心臓がドキドキしだしたらもう警告サインです。

すぐに飲むのを中断しましょう。

なぜなら私がそうだから。アルコールに弱いんです。

「飲みすぎるまえに飲むのをやめる決断」も大切な飲み方の一つです。

 

料理との食べ合わせはアルコール負担を軽減させる

アルコールは摂取量が多いほど、酔いやすい。

当たり前のことなのですが、それを軽減する方法が「料理との組み合わせ」です。

オススメの「料理と日本酒の組み合わせ」には手順があります。以下の通り。

1.料理を先に決めて、それに合いそうな日本酒を考える

2.1杯で2,3種類の料理を”まかなえる”ような組み合わせにする

つまり、1~3杯で完結するような料理構成にします。

このようにすると、1杯90mlだとしても3杯でも270ml。

2合(360ml)までいくことがない。

もし量が多いなら、一杯の量を少なく調整します。

 

しかし、飲食店では一杯の量が決められていますよね。

だからこそ「料理ありき」で考え、アルコール量を調節する必要があります。

 

「そんな事いったって、飲んだら止まらなくなってしまうんですけど・・・。」

そんな方には「舌の先で日本酒を味わう」感覚を大切にしましょう。

文字通り、舐めるように少量ずつ口にするんです

ゆっくりと、 味を確かめるように、料理との相性を感じながら、飲む。

これが大切です。

たくさん飲むことが日本酒を知ること、とは限らないからです。

アルコールの摂取量を自分で制限することができたら、間違いなくお酒の飲み方も上達します。

関連記事:【日本酒】上手に飲めるようになる酔っ払いやすい人の改善方法【お酒弱い】 | 中畠忍のブログ (aitojyounetu.com)

ということで今回は以上になります。

 

 

本日は日本酒の日。

もう、皆さん楽しんでいますか。私はこのブログを書いた後の夕食にて日本酒で乾杯をします。

皆さんの日本酒ライフが少しでも楽しいものになりますように。

日本酒に興味のある皆様。

今日から日本酒ライフ、始めませんか?

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

中畠 忍

ABOUTこの記事をかいた人

にっぽんの酒と造る人そして飲食人を応援してます。飲食業20年。銀座バーテンダー→SSI公認唎酒師→全国梅酒品評会の評議委員→日本酒テイスターのプロ酒匠(さかしょう)として接客実績を積む→退職→現在は、飲食事業・日本酒についての情報発信・ブロガー初心者・美味しい食べ物を五感で愛でる毎日