今回の記事の内容
市販されている、日本酒・焼酎を造る酒蔵が使用している仕込み水(ミネラルウォーター)をまとめました
こんにちは、忍(@aitojyounetu)です。
10年ほど唎酒師として飲食業界にて活動していました。
私が働いていた飲食店でも実際に使用していましたので、酒蔵が日本酒造りに使用される「仕込み水」です。
唎酒師として自信をもってオススメできるミネラルウォーターです。
ちょっと水にもこだわってみたい!という方へ。
今回は下記の2つに注目しました。
1.清酒(日本酒)製造蔵が発売元の仕込み水
2.焼酎蔵が発売元の仕込み水
順を追ってご紹介します。
1.清酒(日本酒)製造蔵が発売元の仕込み水
花垣(はながき)の仕込み水
・福井県の酒蔵「花垣」の仕込み水です。主な日本酒銘柄は「花垣」。
米の素直な表情を魅せることが得意な「花垣」をぜひ一度は体験していただきたいです。
辛口酒からにごり酒、通が好むような甘いお酒「貴醸酒」(きじょうしゅ)も造られており、多彩なラインナップが特徴の酒蔵です。
福光屋(ふくみつや) 酒蔵の水
・岐阜県の酒蔵「福光屋」主な日本酒銘柄は「黒帯」(くろおび)加賀鳶(かがとび)など名前の違う日本酒が多彩にそろっているところです。
銘柄の種類によって味わいのコンセプトが違っており、飲むたびに新しい発見をみつけることができます。
実は中畠が初めて飲んだ熟成酒が福光屋が醸す百々登勢(ももとせ)という十年熟成酒。
ゆったりとした幸せなひとときを過ごせるような、長期熟成酒です。
麒麟山 山水
麒麟山酒造HP
麒麟山酒造の主要銘柄は「麒麟山」(きりんざん)。
地元新潟で親しまれている定番の普通酒から純米大吟醸までさまざまな「旨味」を演出する伝統的な造りが特徴です。
特筆すべきは純米酒などの瓶裏に書かれている説明欄に着目して欲しいです。
丁寧な説明書きには、どのようにして飲めば美味し苦飲めるのか、蔵元ご自身がしっかりと主張しているところがとても評価できる一本となっています。
天寿酒造 鳥海山自然水
発売元
天寿酒造の主要銘柄は「天寿」「鳥海山」の2種類。伝統的な造りに裏打ちされた美味しさを酒質に表現しています。
近年では国内外での日本酒コンテストでは輝かしい賞を受賞し話題となっています。
特に個人的に素晴らしいなと感じている日本酒が「鳥海山 純米大吟醸 生原酒」です。
生原酒なのですが、アルコール度数は16度。生原酒の中では低アルコールになっており、一口含めば柔らかな口当たり、主張しすぎない吟醸香と旨味が統一感ある味わいを完成させています。
初めて飲んだときの第一声は「あ、これは完璧だわ」という感想でした笑
2.焼酎蔵が発売元の仕込み水
HOUMEISUI宝銘水(ほうめいすい)
発売元
https://www.nishi-shuzo.co.jp/list/
西酒造の主要銘柄は「宝山」(ほうざん)芋焼酎の酒蔵であり、2003年ごろから焼酎ブームになった火付け役の蔵元の一つです。
「芋焼酎をロックで飲む」がテーマの芋焼酎「富乃宝山」(とみのほうざん)は従来の芋焼酎の味わいから大きく違います。
「フルーティで非常にクセがなく、柑橘系の香味が特徴の芋焼酎」です。清酒用の麹(こうじ)を使用しており、この香気が芋焼酎の人気をさらに高めました。
2004年より愛飲しております。今も変わらず、品質の良さを思わせる香味により、焼酎ファンをうならせています。工場長、また蔵にお邪魔させていただきます。よろしくお願いします。
財宝 天然 アルカリ 温泉水 財寶温泉
温泉水からボトリングされた水です。
発売元
https://www.zaiho.jp/
この酒蔵の主要銘柄は「財宝」(ざいほう)。上記の温泉水を利用し仕込んでいる芋焼酎です。
そのほか、芋・麦・米・梅酒と多彩なラインナップで様々な香味を演出しています。
一部別銘柄はありますが、ほぼ「財宝」という名の銘柄で統一感を出していらっしゃるところがブランド力を維持している証拠ですね。
手堅く会社を運営している鏡のような企業ですね。素晴らしい。
中畠とっておきのミネラルウォーターを紹介!
発売元
https://www.dairy-milk.shop/
こちらの企業自体はお酒(日本酒・焼酎)は造ってはいません。
しかし鹿児島県「屋久島の水」を飲むことのできる希少な天然水なのです。また屋久島には酒造が2蔵あります。
三岳酒造と本坊酒造(屋久島伝承蔵)の2社です。
三岳酒造の主要銘柄は「三岳」本坊酒造(屋久島伝承蔵)の主要銘柄は「太古 屋久の島」三岳は 太古 屋久の島と比べると優しい甘味と軽快な酸味があります。
太古 屋久の島は丸いボディーバランスに優れた味わいが主体的で、三岳よりもやや強く感じる香味が特徴です。
この2種類の芋焼酎に対し、縄文水を加水することでさらに優しい味わいになります。
バランスの良い味わいにするには、水の量を加減する必要があります。しかし、軟水効果によるまろやかさが際立つのは、薄く加水したときです。
その他、ウィスキーや日本酒の加水にも気軽に使用できる天然水です。
おわりです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
中畠 忍