【ニューヨーク】出来立てのクラフトSAKEが飲める「Brooklyn Kura」を紹介する

こんにちは忍(@aitojyounetu)です。

先日、ニュースである海外の酒蔵が取り上げれられました。

そして、この酒蔵は以前より注目されていたこと。
そして現在では週末の営業にかけて人気の飲食店となっています。

 

 

今回の記事の内容

「Brooklyn Kura」を紹介する

○場所

ニューヨーク州ブルックリン

◯HP:https://www.brooklynkura.com/

https://goo.gl/maps/TzXamUZhzSBdKxy69

上記のグーグル地図を参考にしていただくと良く分かります。36ストリートステーションから徒歩で10分圏内にあります。

 

○営業時間

平日の営業は金曜のみ

金曜日の営業時間:17時~21時までとなっています。

その他の営業時間は下記の通り

土曜日:13時~21時
日曜日:13時~18時

その他の営業日は土曜日曜の二日間となっており、土曜日は21時まで。

日曜日はなんと3時間という非常に短い営業時間となっているのが特徴です。

やはり海外事情からさっするに、この近辺で深夜まで営業している店は、ファーストフード店を除いて存在しませんでした。

大手のマクドナルドは24時営業。ケンタッキーフライドチキンは深夜1時まで。

通常の飲食店は遅くても23時には閉店しています。そりゃみんな六本木や新宿に行きたがるわけですよね。
しかも外でお酒を飲んでいても逮捕されませんし。

ソース※「公共の場での飲酒」が原則禁止されているアメリカ

 

ちょっと話はそれましたが、じっくりと日本酒、もといクラフト・サケを楽しみたい方は早めの来店をオススメします。

 

○どんな業態なのか

自家醸造されたオリジナルの清酒と軽いツマミを楽しめる酒蔵が併設された飲食店になっています。
レストランというより、SAKE BARとしての位置づけが高いです。

Brooklyn Kuraを立ち上げたキッカケは海外のSAKE事情ならではでした。

SAKEは燗酒で飲み寿司と一緒に味わうのがSAKE(日本酒)のイメージが強く、そのイメージを覆すようなSAKEを発信していらっしゃるようですね。

 

提供される日本酒はメニューをみる限り、8種類を提供。
しぼりたての新酒や、「MOROMI-SAKE」として「どぶろく」も販売されていらっしゃいます。

レストランというよりは軽く飲むことができるSAKE BARのような印象が強いですね。
カウンターと長テーブルがそれぞれあり、日本とおなじように、みなさん思い思いに楽しんでおられます。
トリップアドバイザー Brooklyn Kura(ブルックリン クラ)

特筆すべきは、ニューヨークとして唯一のSAKE醸造所として去年より醸造開始されている点ですね。
日本酒好きとしては観光目的としてオススメしたい飲食店です。

 

 

 提供される酒について(清酒やメニューの詳細)

斬新な提供方法

Brooklyn Kuraの主な特徴をまとめました。

・原料米はニューヨーク産の山田錦とカルローズ

・醸造用水は「ニューヨーク北部、キャッスル山脈の雪解け水」

・メニュー内のSAKEのアルコール度数は14度~17度と多彩に揃えている

・持ち帰り用クラフトサケ・ボトルを28ドルで販売している

・提供量はG・SM・LGの三種類

 

 

 

人気のメニューは#14というSAKEとのことです。できたての原酒?(17度)として販売されているようです。

こちらの醸造所の中では一番アルコール度数が高く、香味がはっきりとしているため人気と予想されます。

動画や実際に飲んだ方の意見をまとめると、芳醇でフルーティなタイプですね。

酵母の特性を前面に押し出したようなイメージがします。

 

また、MOROMIも文面から察するに「どぶろく」というよりほぼ醸造段階の「もろみ」に近い酒質らしいです。
実際に飲んでみたいという想いがとても強いメニューの一つです。日本でも「どぶろく」という製品自体なかなか販売されていませんからね。

日本と同じように、日本酒を初めて飲むかたにも人気が高い日本酒のようです。
果実のような香味が高いということは、17度でもアルコール感を感じにくい特性があるから、と思います。

また、日本人とは違い、海外のかたは下戸の方が少ないという側面もあります。

日本とは違ったマーケティングで地域にあわせたSAKEを提供されているんだなと斬新なメニュー構成から感じとることができました。

 

SAKE造りについて

飲食店が週3回という背景には、SAKE造りがあると推測されます。

週四回という営業時間に加え、通年造りを行うことで供給をしていらっしゃいます。Brooklyn Kuraはそのくらい造りの時間を費やさないと供給が間に合わないのでしょう。実際、酒造りには時間がかかりますから。

ちなにみ、通年お酒を造ることを四季醸造(しきじょうぞう)と言います。

日本でも数多くのナショラルブランドと呼ばれる大規模の施設を抱える酒蔵は、ほぼ四季醸造をしています。

出来立てのSAKEをその場で飲む楽しみがそこにある、このフレーズは強いです。

本来ならそこの酒造の蔵人しか飲む機会がないところを一般のお客さまが飲むことができるということは日本酒を楽しむ方にとっては喜ばしいことだからです。

 

「出来立てを飲む」場を併設している2つの酒蔵

日本にも日々造りに精進している酒蔵はたくさんあります。

その中でも「Brooklyn Kura」のような清酒を造りつつ、その場で出来立てを飲むことのできる会社を2社紹介します。

  1. 清酒「江戸開城」を醸す【東京港醸造】
  2. クラフトサケ「WAKAZE」を醸す【株式会社WAKAZE】

 

  • 1.清酒「江戸開城」を醸す【東京港醸造】

東京の田町という土地で、日本酒を通年四季醸造していらっしゃいます、東京港醸造「江戸開城」(えどかいじょう)は酒蔵の前にテイスティングカーと題した「角打ち」を楽しむことができます。

これは出来立ての江戸開城を瓶詰めしていますので、その場でまさに醸造したての日本酒を楽しむことができる隠れた知る人ぞしるスポットになっているんです。

 

  • 2.クラフトサケ「WAKAZE」を醸す【株式会社WAKAZE】

東京の三軒茶屋では「WAKAZE」というさまざまな製法を駆使して日本酒や世界に通じるSAKEを醸造しています。こちらの店舗は屋内に店舗がありますので、雨風を気にせずに造りたての「WAKAZE」そして「どぶろく」を味わうことができます。

 

日本酒にもこのように素敵な醸造蔵・飲食店があります。是非一度足を運んでみてはいかでしょう。

 

 

Brooklyn Kuraが行っているイベント

金曜日は魚介と日本酒を楽しむイベント「FRIDAYS | RAW BAR」

週三日のうち1日のみ、魚介料理と Brooklyn Kuraのコラボレーションイベントが開催されています。

そのほかの土曜・日曜は通常のメニュー構成での営業となっております。

16時~21時までの営業時間内です。

#14のようなフルーティタイプの日本酒でも、魚介を使ったカルパッチョとの相性は良いですし、牡蠣など、若干クセある磯の香りがする料理でもアレンジ次第でペアリングできると推測されます。
何より胃に適度にたまるので、カジュアルに楽しむことができます。

また、HPにもあるようにツアーのためのイベントとしても店舗活用できるとのことです。(2021年の現在は休止中)

・ガイド付きのテイスティング(試飲)

・ブルックリン・サケの醸造についての講義

・施設の見学

 

これはグループで現地観光に行く時の大きな観光目的の一つになりそうですね!

もちろん要予約が必要だと思いますので、興味があればぜひ予約したいイベントです。

 

 

今回はこちらで以上です。

近年、日本の酒蔵が海外で醸造する機会がとても増えています。

 

忘れてはならないのがブルックリン・サケの場合、元金融マンのブライアン氏と元生物化学者ブランドン氏 という醸造タッグです。

上記にも書きましたが、日本勢の江戸開城やWAKAZEと海外勢の造ったSAKEを飲み比べしてみたい・・私はそんなことを思いつつこの記事を執筆していました(笑)

時間に余裕ができたら私もこの醸造所を訪れてみたいです。

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうごじました。

中畠 忍

参考資料
BROOKLYN KURA 公式HP

SAKE TIMES[NY初の酒蔵「Brooklyn Kura(ブルックリン・クラ)」の挑戦 ─ しぼりたてのSAKEとピザをニューヨーカーへ!]

TABIZINE [ニューヨーカーが作った、お洒落な日本酒。ブルックリンのウォーターフロントにあるBrooklyn Kura(ブルックリン・クラ)]

ニューヨーク観光旅行ガイド [ニューヨークナビ ブルックリン生まれの日本酒を飲んでみました!]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

にっぽんの酒と造る人そして飲食人を応援してます。飲食業20年。銀座バーテンダー→SSI公認唎酒師→全国梅酒品評会の評議委員→日本酒テイスターのプロ酒匠(さかしょう)として接客実績を積む→退職→現在は、飲食事業・日本酒についての情報発信・ブロガー初心者・美味しい食べ物を五感で愛でる毎日