今回の記事の内容
唎酒師の資格をしたいけど、ぶっちゃけ高いよね。資格を取ったら何が変わるの?
上記のような疑問にお答えします。
こんにちは忍(@aitojyounetu)です。
唎酒師の資格取得したときの私はフリーターでした。
そして金銭面から私も同じような疑問を持っておりまして、唎酒師の講習会の申し込みをするまで相当悩みました。
悩んだ末、未来の自分への投資と考えて申し込みしました。
これが私が唎酒師の資格を受講しようとしたキッカケでした。
結果、唎酒師として飲食業を続けるモチベーションの一つとなりました。
後付ですが、日本酒に対する自身のスキルも上がりましたから、後悔したことはありません。
唎酒師の資格は最高のモチベーション維持ツールです
どんなモチベーションが上がったか?
それは下記の3つです。
1.勉強で得た知識を職場で生かせた
2.知らない事を知り実行しよう!という前向きの意識を持つことができた
3.資格を最大限活かせる方向性に持っていった
順に解説していきます。
1.勉強で得た知識を職場で生かせた
特に「お客様とのコミュニケーション作り」として役立ちました。
これが唎酒師として最大限モチベーション維持に繋がった要因のひとつです。
具体的にはお客様が求めている日本酒はなんだろう?と考察する機会が増えていったことです。例えば下記のような感じです。
・ファーストオーダーで迷われているとき・次に日本酒をオーダーするとき、いかにスムーズに注文していただくか。
・初めて飲む日本酒をシンプルに説明するにはどうしたら良いか?
このような考え方が次第に増えていき、お客様からの問い合わせも増えていくことに喜び・モチベーションも上がっていきました。
自分自身をコントロールしやすくなった
仕事で大切なことは、上手に自分をコントロールすることが成功の第一歩に繋がります。
もっというなら、安定したモチベーションを維持し続けるだけで、その日はとても幸せな一日になります。
唎酒師を通して得たモチベーションは、私にとって非常に重要なことでした。
たしかに資格一つ取得しただけで、自分自身は変わりません。でも何らかの自信は付きます。
せっかく勉強し、テストも受け、高い受講料を払ってまで得た資格ですから。
私はほんの小さな自信からスタートし
10年間ものあいだ最大限、仕事に活かし続けました。
2.知らない事は知べて実行しよう!という前向きの意識を持つことができた
日本酒を調べれば調べるほど、たくさんの知識を理解する事ができます。
当たり前ですよね。でも普通の人はそこまで調べません。
また専門的な知識や言葉が多く、一言で理解するには難しい。興味なければ調べません。
だからこそ、日本酒の知識をたくさんつけよう!と思いました。
一度勉強し忘れるのは嫌だったので徹底的に知識を入れてそれを活かそう!と。
知るためならなんでもやった
私はぶっちゃけそんなに要領も良い方ではないですし、IQも人並み程度です。
お客様からの日本酒について分からないときはすぐ諸先輩方に聞いたり、ネットで調べたりしました。時には酒蔵に連絡しましたし、酒屋さんや蔵元に直接聞きました。積極的に試飲会に足を運び、疑問に思っていることをまとめて一気に聞きました。
また、自店舗の日本酒をテイスティングすること。
知識ではなく、味わいに関してもさまざまなお客様からの質問や疑問に答えられるようになりました。
こういった姿勢は10年経ったいまでも変わりありません。
3.資格を最大限活かせる方向性に持っていった
資格を取る際は明確な理由付けをしましょう。これが結論です。
皆さんが考えているデメリットは「講習費」や「受験料」そして「資格取得後の年会費」などの諸経費が多くかかること、ですよね。
たしかに、「趣味の延長で資格を受講したい、楽しむための知識をつけたい!という風な感じで受けようとすると、うーんちょっとなーと後ずさりしてしまう気持ち良くわかります。
要は「資格を活用するシーンが見つからないから」なんだと思います。
私の場合は上記のような「日本酒をサービスするためのツールとして活用する」という、明確な目標持ち、行動をしていました。ですので年会費自体には抵抗はありませんでした。
再度書きますが、それ以上の活動をすれば良いです。
ではどうするか。以下の項目をご覧ください。
唎酒師の資格の有効活用方法
飲食業の仕事以外での資格の活用方法を考えてみました。
以下のとおりです。
・自分自身の日本酒に対する志(こころざし)を向上させる
・外食時に飲む日本酒銘柄の考察ができるようになる
・日本酒を購入するときの目を養うことができる。
まとめて見ると、やはり自分中心のメリットになってますね。でもそれでいいじゃないですか。
社会貢献に活用するというよりも、自分の日本酒スキルを生かす方が楽でたのしい。
上記の方向性を参考に、より具体性を持った行動内容をかいてみました。
唎酒師としてブログなどにテイスティング記録を残す
YOUTOUBEなどの動画サイトに唎酒師として投稿し、差別化を図る
唎酒師として日本酒イベントに参加する
唎酒師として日本酒を外国に広める
唎酒師として日本酒バイヤーになる
酒蔵に転職する..etc…
唎酒師の中には、趣で自らお酒の会を主催している会社勤めの方もいます。
さらに芸能人の方も唎酒師の資格を持ち、蔵元とさまざまなレストラン等にて「お酒の会」を開催しています。
個人的に良かったなと思えることがあります。
それは、大都市部で開催されている「日本酒イベント」へ行こうと思えるようになった事です。
さまざまな日本酒ファンの方と交流できますし、数々の蔵元の意見を聞くためのツールとして大いに活用できます。
繰り返しですが、「せっかく取得した資格だから出来るだけ元をとった行動をとる」こと。
本気になってとことんやる。これが私のおすすめ有効活用法です。
唎酒師の資格を合格して感じたこと
ところで、唎酒師資格のテスト合格率をご存知ですか。
合格率はなんと…非公開でした。(当たり前ですね…)
合格者としての体感ですが、そんなに低くはないと感じました。
毎年、試験内容は変わると思います。しかし勉強する内容に関して言えば、テキスト通りに勉強すれば大丈夫です。
なぜそう思うのか、それはテキスト通りに勉強すれば合格できたから。
だからこそそんなに低くはないのかな?と感じました。
唎酒師の合格率が高いと思う根拠
さらに、合格までに通るであろうテキスト内容、講習会、授業内容などのカリキュラムが充実している点が挙げられます。
要素に関しては以下のとおり。
・理解しやすいテキスト・日本酒の提供する姿勢について学ぶことができる
・資格取得までの流れが分かりやすい
・講習会(教材学習)から試験対策の方法がを分かりやすく教えてもらえる
全く勉強していなかった、ある程度までは勉強したが、その後は飲んでばかりだったとかなら話は別ですが・・・。
基本勉強している、学び思考の高い方向けと言える資格です。そこだけは勘違いしないようにしたいですね。
「サービス業に特化した」資格であること
受講テキストは、「日本酒の基本知識と日本酒をサービスする側からみた提供方法」が主な内容となっています。
つまり唎酒師とは、「日本酒をサービスする側の視点とサービスされる側の視点を理解する」必要があります。
唎酒師としての勉強内容はあくまで日本酒のサービスに関する内容です。
飲食業というサービス界で働いていたので、そのように色濃く感じたのかも知れませんが。
しかし、唎酒師HPやテキストを見る限り、間違いではなさそうです。
唎酒師とは、そして唎酒師を目指す方へ
「サービスする側に立ち、お客様をおもてなしするため」唎酒師として、沢山の方々が存在しています。
「日本酒をより世に広めるためのツールとして活用できる」資格です。
常に時代は変化しています。日本酒をサービスする環境や日本酒に対する世の中の認識も少しずつ変わってきます。
また、日本酒の世界も時代の流れに合わせて、味わいが変化していきます。
唎酒師の資格取得して10年たちました。
日本酒に対する知識はネットや本で学べても、日本酒を提供するときの姿勢やお客様の気持ちは、飲食業という現場なくしては得られませんでした。
日本酒をサービスする側に立ち、お客様に耳を傾け、こうして今まで営業してこれましたが
それも唎酒師という資格に合格し、モチベーションを維持出来たことがキッカケです。
「教養としての日本酒の知識、提供する技術をお客様を通して学ぶ」ことが出来ました。
今は現場を離れ、唎酒師としてどのようなアプローチをすれば良いかを考えております。
もし、何かのイベントなどでスタッフとして居た時は、どうぞ気軽にお声掛けください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
中畠 忍