今回の記事の内容
地酒の専門店へ一度足を運んでみませんか。
こんにちは忍(@aitojyunetu) です。
私の趣味は「酒屋巡り」です。
日本酒を覚えてからは、東京中の酒屋巡りをしてきました。
今回は、酒屋巡りをして気がついたことをご紹介します。
内容は下記の2つについてまとめました。
1.「特約店」ならではの特徴と魅力
2.取り扱い商品の上手な購入方法
特に最近の地酒専門店には、従来の酒屋とは違う面白い試みをしている店舗が増えてきたな、と感じている事があります。
それは、女性の方が「気軽」に「一人で来店できる環境作り」している酒販店が増えてきた事です。
以前は「専門店」と名がつくと、どうしても入店しづらい雰囲気、ビギナーが来店しずらい、敷居が高いなどのイメージがありました。
1.「地酒専門店」ならではの特徴と魅力
商品を扱ための3つの特徴
下記の3点に注目しました。
① お酒のレイアウトに気をつけている
②特約店ならではの商品がある
③ 日本酒以外のこだわりが見てとれる
① お酒のレイアウトに気をつけている
地酒専門店とはお酒の管理をするプロです。
日本酒含めた酒類は、非常なデリケートな商品ですし
きちんと管理をしないと、お酒の質が変わってしまいます。
では具体的にどの様な管理をしているのでしょうか。
レイアウトの例を見てみましょう。
・落ち着いて店内を見渡せる環境作りを構築
・酒質が変化しないための遮光対策
・空ビンをレイアウトし、本物は奥の倉庫庫へ
店内の広さは関係ない
例え狭い店内でも目線の酒にラベルに目が届くような工夫をしたり、
手書きのポップで分かりやすくレイアウトしている店舗もあります。
紫外線の影響のない照明を設置
照明はついていますが、こういった対策をしていると知ったとき
我が家にも同じようなライトを交換しました
あえて空ビンを商品棚に置き、香味の品質を守る
注文がある度に厳重に管理された保管場所からお客様に提供し、販売します。
同時にお客様に「安心」を届けることが出来ます。
②特約店ならではの商品がある
以下の通り。
・地域限定商品
・酒蔵の別ブランド
・稀少銘柄
・季節限定銘柄
私の近所のある特約店では、蔵元HPに乗っていない限定品が販売され、
人気酒蔵ということで大変好評を得ていました。
そのような人気酒蔵の商品の中でも、さらに限定品を取り扱っている場合もあります。
特約店なら通常なかなか手をだせないような、ニッチな銘柄を取り扱うことができる点が魅力です。
③ 日本酒以外のこだわりが見てとれる
酒類に限らずソフトドリンクや食品類、アメニティなど
特約店ならではの目を引く商品を置いています。
酒類に関連した酒蔵限定のグッズ、日本酒に合うおつまみ。
さらには角打ちできるスペースを設置しているなどさまざま。
店舗に来てもらおう!という熱意がないとなかなか手をだせないような面白い雰囲気。
そんな雰囲気があるからこそ、行きたいと思う理由の一つになっています。
2.取り扱い商品の上手な購入方法
各カテゴリー別に分けましたのでご覧下さい。
来店して確認すべき酒類
- 定番銘柄
- 知って欲しい銘柄
- (特約店限定)人気銘柄
1.定番銘柄
定番銘柄を見て(聞いて)みましょう。
ビギナーの方に特にオススメなカテゴリーになります。
また定番でも様々な商品があります。
・一般的に広く知られているもの
・季節問わず流通しているもの
・酒販店の売れ筋商品であるもの
特にオススメは「酒販店の売れ筋商品であるもの」です。
中には小さな酒蔵にて製造しているようなこだわりの商品などを置いていたりします。
他の酒販店との違いはこの辺りに出ていると思います。
2.知って欲しい銘柄
酒販店が独自に見つけた日本酒・思い入れのある酒蔵の日本酒に多いです。
このようなタイプの日本酒は何度も店主が足を運び、契約するまでお付き合いの長い酒蔵に多いです。酒販店の個性が出る商品なので、チェックしてみると面白い日本酒が出てきたりします。
例えば、日本一小さな酒蔵だったり、酒販店の店主が今一番飲んで欲しい銘柄など、個性豊かな酒蔵の酒です。また、適した飲み方や飲み頃の温度など知識に富む銘柄を多く含んでいます。
その酒販店の核のような存在感のある日本酒。一度手にして店主やスタッフにストーリーを聞くのもオススメです。
3.(特約店限定)人気銘柄
主張
普段目にする機会が少ない、特約店限定の銘柄をみてみましょう。
こういた稀少な銘柄は、量販店では希望小売価格の何倍も価格が高騰しているからです。しかしながら、特約店では適正価格にて販売されています。
こういった特約店においては本数や販売時期を制限されている店舗が多いです。
なので、タイミングが良ければ目にする機会があるでしょう。
いつの時代も中々手に入らない、有名な日本酒を求めると競争率は激しいです。しかし、酒販店に通うことで入手する確率は上がります。
しかし、自身にとって必ずしもその有名銘柄が美味しいとは限りません。このカテゴリーに関しては飲食店などにて味わいを確認してから買う、という選択もアリです。
人気銘柄はハードルの高い商品です
有名銘柄がどこでも販売出来ない理由
特約店にとって、既に人気蔵元と契約するにはかなりハードルがあります。
酒蔵によって品質維持のため出荷する日本酒の量は決まっているため
「特約店を設けることで流通する」仕組みになっています。
そういった特約店は無名の時代から蔵元を支え、
有名になる前から取り扱いしていたりします。
だからこそ今があり、信頼と実績の取引を続けています。
日本酒以外のこだわりを見て取れる
酒販店に行ったときこそ、地酒以外の商品も見て欲しいですね。
特約店ならではのこだわりは、日本酒以外のジャンルにも現れています。
本格焼酎
・清酒(日本酒)とおなじく、特約店が存在している。どんな酒蔵と取引しているのか店舗によって違うので、面白いと思いますよ。
ワイン
・海外のワインのみならず、国内のワイン事情に精通してい方も多いです。
ウィスキー
・流行の国産ウィスキーに注目している酒販店も増えてきました。
クラフトビール
・卸ルートを持っている酒販店は種類が豊富
おつまみ類
・独自に仕入れた国産のおつまみ類、製菓、限定販売されている輸入商品など、消費者に飽きさせない戦略が見る事が出来ます。
酒器・アメニティ販売
・酒蔵前掛けを販売していたり、こだわりの酒器を販売している店舗もあります。
日本酒以外の種類を豊富に取り揃え、酒販店としての魅力を見出そうとしている一生懸命さが私は好きです。
つい、長居しすぎてしまいますが、色々な物を見ている時間がなんともいえない至福の時間です。
せっかく来たのだから楽しんで帰りましょう
酒類の販売だけではなく、イベントや交流会を通して様々な催しを行っている酒販店もあります。
定期的に開催する事で、集客および、お酒の事を知ってもらうためにも効果的です。
・試飲をして自分好みの日本酒を見つける
・角打ちをして気軽にペアリングできる
・イベントを体験してリピーターになろう
自分好みの日本酒を見つけよう
試飲コーナーを活用しよう
無料試飲もありますが、都内の場合は、有料試飲が多いです。
買う前に味が分かるって良いですよね。
試飲料金は店舗によって違います。
ただし飲み過ぎには注意しましょう。
ちょっと試飲したつもりがついハマってしまい、、なんて事もあるかも知れません。
いずれにせよ、飲んだことのない日本酒・お酒を試す最適な方法です。
角打ちをして気軽にペアリングできる
飲み比べをするなら、試飲に特化した「角打ち」コーナーが人気です。
角打ちのメリットを書き出してみました。
・シンプルがウリのおつまみが充実している
・ペアリングが楽しめます
・座ってゆったりと飲める
・女性スタッフもいる店舗が多いので気軽に楽しめる
・お一人様も気軽に利用できる
・周りを気にせず楽しむ事ができる
・おしゃれで明るい店内が多い
日本酒をあえて購入せず、日本酒を飲みに行く場合にも使えるスペースだと思います。
ですが、他のお客様もいるのでできるだけ長居は遠慮した方がよさそうです。
初めて来店したけど、いきなり試飲なんて出来るのか不安だな・・
そんな風に思われるかも知れません。
しかし、女性にも配慮した環境を考えて設置されている酒販店も増えてきました。
安心して飲む事ができますよ。
中畠がお勧めする[角打ちが併設されている」酒販店例
(恵比寿 君嶋屋・食べログにリンクしています)
買って帰るだけの時代から、ゆったりと空間を楽しむ時代へと変化してきました。
洗練され、スタイリッシュな立ち飲みを楽しめます。
是非、一度利用してみてはいかがでしょう。
イベントを体験してリピーターになろう
酒屋が主催する試飲会や蔵元の懇親会に参加してみましょう。
お酒を通じて人との繋がりが出来、有意義な時間が過ごせるでしょう。
イベントによっては酒蔵の蔵元と話す事ができます。
様々な日本酒の愛好家との繋がりが増えます。さらに周りの方はどの様な種類のお酒を飲んでいるのか参考になります。
私が参加したイベントなどでは「新しい銘柄の出会い」「酒蔵の最新情報・事情」などのリアルな情報などをチェックできました。
まとめ
日本酒を知るには、酒販店からの情報が一番の近道です。
日常の定番酒から季節限定品、人気銘柄まで知ることができます。
特に「特約店」である酒屋を中心に何件かハシゴすることで
流通している人気の日本酒が分かるので非常に重宝しています。
しかし、私が一番重要なこと、それは「人との繋がり」です。
特約店とは、酒蔵と人を結ぶ大事な交流の場所だと思っています。
もちろん、一般の酒販店も同様です。
酒販店の在り方が消費者を育てる
全国の酒蔵は酒販店を活かした流通を行い、酒販店は酒蔵を活かした店舗展開をしています。
では我々最終消費者(さいごに日本酒を飲む当事者)はどうでしょう。
多くの消費者は酒販店を通して日本酒を購入しています。
つまり、酒販店がしっかりとした日本酒の管理・販売をすることで、我々「消費者」も正しい日本酒の在り方に気づくのではないでしょうか。
飲み方はもちろん、管理などをしていただくことで
「地酒専門店」ならではの特徴と魅力が自然と伝わるのだと信じています。
私はこれからも色々な酒販店を周り、魅力に触れながら、日本酒を飲んだり購入したりしようと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
中畠 忍